これまでの実績

これまでの実績

インターンOBの声

熊本でのインターンが、海外への挑戦に

 

熊本大学法学部4年 小栁卓人

 

熊本でのインターンを終えた後、海を渡ってのインターンに挑戦中の小栁さん。現在は上海で、世界に挑む熊本の企業を支える仕事に携わっています。日本から飛び立ち、それまでと違う目線から見た熊本や熊本の企業は、どんな姿なのでしょう?インターンを通じて眺めた熊本についても語っていただきました。

 

DSC_0176

 

●いつ、どのような内容のインターンを経験しましたか?

 

大学3年生の5月中旬から7月中旬の約2か月間、熊本市東区の「おとなの学校」でインターンシップを経験しました。この時のミッションは、「世の中の介護の概念を変える」2か月間にすることでした。

 

「おとなの学校」は介護デイサービスを事業として行っている企業ですが、皆さんが普段想像しているような「介護施設」とは異なります。施設は学校を模した設計や仕組みであふれていて、通所する方々も社員の方が独自で考えた時間割をベースにして生活します。そうして通所する方々が知的好奇心を保ち続ける仕組みを作り、生きる意欲を引き出すという点で、他の「介護施設」とは大きく異なっています。そして、この魅力を社会に発信すべく、4人1組のインターン生で協力して取り組みました。

 

おとなの学校の魅力を発信するためには、まずはあらためておとなの学校の魅力というものについて、そのサービスを提供する側として深堀りし、それを踏まえた上で地域そして社会にその魅力を発信することが必要だと感じました。そこで実際に、通所されている方に対して行う授業の1コマをお借りして、自ら授業を企画し、実行しました。そして 地域の方向けにおとなの学校のオープンな見学会を企画し、実施するということをしました。

 

小栁おとなの学校メンバー

 

●今の取り組みとそこに挑戦しようと思った経緯について

 

今年9月より、官民協働プログラム「トビタテ!留学JAPAN」地域人材コースの第1期生として、中国・上海市で留学および現地熊本企業でのインターンシップに取り組んでいます。プログラム全体の私の目標は、「魅力ある熊本の企業の海外進出をサポートする」というものです。

 

このプログラムに取り組むにあたっては、フミダスで経験したインターンシップもその動機のうちの一つになりました。フミダスでのインターンシップを経験する中で、全国から見た熊本県内の企業の特徴と、そこから生まれる優位性を感じました。またその企業を引っ張る熱い経営者の方々の姿を見て、熊本の魅力を国内のみならず海外に広げられる活動をしてみたいという思いを抱きました。もう1つ、物事をよりマクロな視点で捉える目線を持ち、世界を経験することで、熊本、九州そして日本を再度捉え直してみたいと思ったこともあります。大学生活を過ごす中で、確かに熊本という地はとても住み心地が良く快適ですが、一度広い視野から捉え直してみることで、良い面も悪い面も研究し、それを帰国後に持ち帰って何らかの形で還元したいと感じたんです。

 

●海外から見て、熊本の企業やそこに就職する若者にはどんな可能性があると思いますか?

 

現在、上海市で留学とインターンシップに取り組んでいて、そこでこちらに進出している熊本の企業の方とお話させて頂く機会もあります。日系企業の進出数が世界一である中国ですし、上海には日本国内でも大手と呼ばれる企業が多く存在しています。しかし、その中でも熊本の企業は一点の不利も無く戦っています。製造業からサービス業まで、多種多様な産業の進出実績がありますが、それぞれの特性を活かして中国でも確実にシェアを有している企業ばかりです。また、熊本県内に目を向けてみても、中国の日本旅行のリピーターの方はその2回目の旅行先として九州圏を選択するケースも多く、社員旅行のような大規模な形で熊本を訪問することも多くなっています。そうなれば、熊本県内で観光業に従事することになる人たちにとって、大きなチャンスがあるのではないかと思います。中国における熊本の企業も、その特徴を活かして活躍しています。熊本県内においても、これからのアジア圏との結びつきの強化が、産業全体に与えるチャンスはとても大きくなっていると感じます。

 

小栁パソコン

 

●これからの自分が、仕事を通じて実現したいことは何ですか?

 

「社会に価値を提供する」、「働く」となると、つい何か大きなものを大きな何かへ提供するといったイメージで、肩肘張ったものを連想してしまいがちです。ですが、私はインターンシップを通し、「働く」とはまずは自らの一番近い、そして自らが可能なところから、何か小さくても自分独自の価値を考えだし、与えていくことだと考えるようになりました。そこで、私はどのような仕事に従事することとなったとしても、私が行う仕事によってどんな人にどんな影響を与えられるか、どんな価値を提供できるかといった基本的なことを忘れることがないよう、まずは取り組んでいきたいと考えています。