熊本県の企業5万7千社あまりの中で、中小企業が占める割合は全体の99.9%(平成21年総務省調査より)。
中小企業は、熊本の経済や雇用を支える大きな存在です。しかし、多くの中小企業が人材の確保に苦労している実態があり、
近年は大企業の業績回復に伴い学生の大手志向が加速、地域の中小企業を避ける傾向が広がっています。
その結果、熊本からは優秀な人材が福岡や東京などの大都市に流出し、地域の競争力や活力の低下が懸念されています。
さらに地域社会全体に目を向ければ、急激な人口減少や少子高齢化の進行、それに伴う生産人口の減少と、課題が山積しています。
企業などの産業界だけでなく、地域全体の未来をどうつくっていくか――私たち社会は、大きな難問に直面しています。
しかし希望もあります。若者の間では「やりがいのある仕事」を求め、必ずしも大企業への就職にはこだわらないケースも増えており、
UIターンをはじめ、「地方」や「地元」に目を向ける流れも出てきています。
私たちフミダスは、熊本で働くことを願う若者たちが企業の課題に挑むことで、人と組織をともに高め合う仕組み作りを模索してきました。
いま、より大きな社会の課題に挑む若者を育てるべく、ここ熊本で挑戦の循環をつくる試みをはじめています。
フミダスが提供するメインのプログラム。中期のフミダスインターンシップ、長期のアントレプレナーインターンシップが2つの大きな柱で、
課題解決・実践型の内容が特徴です。プロジェクトの実施を通し事業と組織の発展を目指すことで、
起業家的な思考や問題解決能力の獲得を目指します。
中長期のインターンシップでは定期的な会議や研修を行い、コーディネーターが伴走しながらプロジェクトに取り組みます。
学生が地域の抱える課題と向き合い、その解決のための事業を協働で行うプログラムです。実践型インターンシップによる変革を生む力と、
地域の持つ力を合わせることで、若者の成長と地域づくりを促進します。少子高齢化や商店街の活力低下などの課題を、
地域に入り肌で実感することで、これから必要とされる仕事を創りだすことを目指します。
フミダスが学校・大学の中に入り、先生方とともにキャリア教育を実施するプログラムです。
これまでの実践型インターンシップや各種研修の手法を活かし、それぞれの学校・大学に合った授業を設計していきます。
普段の授業では出会えない大人と仕事に触れることで、社会で生きることへの気付きを促し、学びの意欲を育てていきます。